GoogleアナリティクスがGoogle Analytics 4(以下GA4)に変わり、Universal Analytics(以下UA)では計測できなかったことが出来るようになった一方、UAでは出来ていたのにGA4ではできなくなったこともいくつかあります。ですが基本的なことは、ほとんどGA4でも同じように計測できます。UAで確認していた基本的な計測事項をGA4で確認する手順をまとめてみました。
サイト全体のページビュー数を見る
左メニュー[①レポート]→[②エンゲージメント]→[③イベント]で、イベント名[page_view]で確認できます。
ページ別のページビューを見る
[page_view]をクリックした同じページ内で確認できます。
サイト全体のユニークユーザ数(UU数)を見る
左メニュー[①レポート]→[②レポートのスナップショット]で、ユーザー数を確認できます。
ページ別のユニークユーザ数(UU数)を見るには
左メニュー[①レポート]→[②エンゲージメント]→[③ページとスクリーン]で確認できます。
ユーザーのページ遷移を確認する
GA4ではユーザのページ遷移を計測するために[探索/データ探索]という項目が設けられました。[探索/データ探索]は、ユーザーの行動を分析してサイトの改善に役立てるためのレポート作成機能です。
左メニューの[①探索]をクリックします。[探索データ]には予め7種類のテンプレートが用意されており、そのなかの[②経路データ探索]を利用します。
[経路データ探索]をクリックし、「①始点]、もしくは[②終点]でページを指定します。ページを指定するには、[ページタイトルとスクリーン名][ページタイトルとスクリーンクラス][ページパスとスクリーンクラス]の3つうち何れかを選択し、ページを選択します。
[ページ〜]とは従来どおりWebページを指しますが、[スクリーン〜]とはアプリなどの画面をさします。GA4ではWebやアプリを横断して解析することができるので、アプリの画面を指定する時に[スクリーン]という呼び方をします。
始点でページを指定すると、そのページからのページ遷移がわかります。遷移先のデータをクリックするとさらにその先のデータが表示されます。
同じく終点でページを指定すると、そのページ遷移元が表示されます。
コンバージョンを計測する
GA4ではイベントに対してコンバージョンを設定します。既存のイベントに設定するか、より細かい指定を行いたい場合には、条件を設定したイベントを作成し、そのイベントに対してコンバージョンを設定します。
フォームの送信をコンバージョンに設定する
お問い合わせフォームの送信完了画面が表示された時にコンバージョンが記録されるように設定します。大まかな手順は以下となります。
- 送信完了ページが表示された時のイベントを作成する
- 作成したイベントにコンバージョンとしてマークをつける
送信完了ページが表示された時のイベントを作成する
[①管理]をクリックし、[プロパティ] 列の [②イベント] をクリックします。
[①イベントを作成]、[②作成] の順にクリックします。
- カスタムイベント名に任意の名前を設定します。ここでは「①contact_form_submitted」とします。
- [一致する条件] で、最初の一致条件を入力します。この例では「②event_name 次と等しい page_view」となるよう入力します
- [条件を追加]をクリックし、「③page_location 次と等しい {送信完了画面のURL}」となるよう入力します。
入力が完了したら、[作成]をクリックします。これで送信完了画面が表示された時に記録されるイベントが作成できました。
作成したイベントにコンバージョンとしてマークをつける
続いて作成したイベントにコンバージョンを設定します。
[①管理]をクリックし、プロパティ列の[②コンバージョン]をクリックします。
[①新しいコンバージョンイベント]をクリックし、[新しいイベント名]に作成したイベント名「②contact_form_submitted」を入力し、[③保存]をクリックします。
以上で完了です。
補足
設定したコンバージョンに設定が適用できるまで、数分から数時間がかかります。
また作成したイベントは過去に遡ってはレポートには記録されません。イベントを作成した時点から記録されます。イベントにコンバージョンとしてマークを付けると、標準レポートの場合はイベントが表示されるまでに最大 24 時間かかりますのでご注意ください。