通常の管理者メールアドレスの変更方法
WordPressの管理者メールアドレスは、[設定]→[一般設定]から変更できます。アドレスを変更する場合には、新しく登録したメールアドレスに届くメールから、管理画面にログインする認証作業が必要となります。
認証メールが届かない場合や、認証作業を行わずに管理者メールアドレスを変更する手順です。
【1】プラグインを使用する
一番簡単な、プラグインを利用して変更する方法です。
認証をせずにメールアドレスを変更するプラグインはいくつかありますが、「Change Admin Email」とうプラグインを紹介。
[プラグイン]→[新規追加]から「Change Admin Email」で検索してインストールし、[有効化]します。英語のプラグインですが使い方は簡単です。
有効化すると、管理者アドレスの入力欄に[Test Email]というボタンが追加されています。
管理者メールアドレスの入力欄に新しいメールアドレスを入力し、この[Test Email]というボタンを押すと完了です。
ただし、認証(管理画面にログイン)の手続きは必要ありませんがメール自体は新しいアドレスに届きます。
【2】options.phpから編集する
メール自体を送信したくない場合、option.phpから直接変更することもできます。
管理画面にログインした状態で、以下のアドレスにアクセスします。
アドレスの後ろに「wp-admin/options.php」を追記します。
https://{サイトURL}/wp-admin/options.php
options.phpとは
通常の管理画面では編集できない各種設定が直接編集できる設定ページです。
設定項目の中に[admin_email]という項目がありますのでメールアドレスを編集し、設定画面最下部のボタンで[変更を保存]します。これで完了です。設定画面でアドレスが変わっていることを確認してください。
options.phpはサーバの環境によってはアクセスできない場合があります。その場合は次のfunctions.phpの編集を行ってみてください。
【3】functions.phpを編集する
使用しているテーマの「functions.php」に以下のコードを追記します。
remove_action( 'add_option_new_admin_email', 'update_option_new_admin_email' );
remove_action( 'update_option_new_admin_email', 'update_option_new_admin_email' );
function wpdocs_update_option_new_admin_email( $old_value, $value ) {
update_option( 'admin_email', $value );
}
add_action( 'add_option_new_admin_email', 'wpdocs_update_option_new_admin_email', 10, 2 );
add_action( 'update_option_new_admin_email', 'wpdocs_update_option_new_admin_email', 10, 2 );
上記のコードは以下の動作を実行します。
add_option_new_admin_email
とupdate_option_new_admin_email
アクションからデフォルトのコールバックを削除しています。- 新しいコールバック
wpdocs_update_option_new_admin_email
を定義しています。 - その新しいコールバックを先ほど削除したアクションに再度追加しています。
正しく記述されていれば、メールの送信自体されずに変更が可能です。
functions.phpの編集は、WordPress自体に影響を及ぼす場合があります。編集前にはバックアップをとるなど、慎重に編集を行ってください。
【4】DBを直接編集する
最後に直接データベースを編集する方法です。phpMyAdminなどで直接データベースにアクセスして編集します。optionsテーブルのadmin_emailを編集します。
以上、WordPressの管理者アドレスを認証なしで変更する方法でした。